歌枕の一覧
百人一首に登場する歌枕(和歌に出てくる景勝地)一覧です。
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宮城県
歌枕 |
和歌 |
末の松山
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契りきな かたみに袖を しぼりつつ
末の松山 波こさじとは
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ちぎりきなかたみにそでをしぼりつつすえのまつやまなみこさじとは |
雄島 |
見せばやな
雄島のあまの 袖だにも ぬれにぞぬれし 色はかはらず
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みせばやなおじまのあまのそでだにもぬれにぞぬれしいろはかわらず |
沖の石(沖の井) |
わが袖は 潮干に見えぬ
沖の石の 人こそ知らね かわくまもなし
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わがそではしおひにみえぬおきのいしのひとこそしらねかわくまもなし |
福島県
歌枕 |
和歌 |
信夫 |
陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに
乱れそめにし 我ならなくに
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みちのくのしのぶもじずりたれゆえにみだれそめにしわれならなくに |
茨城県
歌枕 |
和歌 |
筑波山 |
筑波嶺の 峰より落つる みなの川 こひぞつもりて 淵となりぬる
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つくばねのみねよりおつるみなのがわこいぞつもりてふちとなりぬる 筑波山 つくばやま |
静岡県
歌枕 |
和歌 |
田子の浦、富士 |
田子の浦に うちいでてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ
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たごのうらにうちいでてみればしろたえのふじのたかねにゆきはふりつつ 富士山 ふじさん |
滋賀県
歌枕 |
和歌 |
伊吹山
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かくとだに えやはいぶきの さしも草
さしも知らじな もゆる思ひを
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かくとだにえやはいぶきのさしもぐささしもしらじなもゆるおもいを いぶきやま |
逢坂の関 |
これやこの 行くも帰るも わかれては しるもしらぬも 逢坂の関
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これやこのゆくもかえるもわかれてはしるもしらぬもおうさかのせき |
逢坂の関 |
夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関は許さじ
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よをこめてとりのそらねははかるともよにおうさかのせきはゆるさじ |
京都府
歌枕 |
和歌 |
宇治山 |
わが庵は 都の辰巳 しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり
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わがいおはみやこのたつみしかぞすむよをうじやまとひとはいうなり |
小倉山 |
小倉山
峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ
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おぐらやまみねのもみじばこころあらばいまひとたびのみゆきまたなむ |
みかの原 |
みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ
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みかのはらわきてながるるいずみがわいつみきとてかこいしかるらん 瓶原 |
由良 |
由良のとを 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋の道かな
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ゆらのとをわたるふなびとかじをたえゆくえもしらぬこいのみちかな |
大江山、生野、天橋立
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大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立
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おおえやまいくののみちのとおければまだふみもみずあまのはしだて |
宇治川 |
朝ぼらけ 宇治の川霧 絶え絶えに あらはれわたる 瀬々の網代木
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あさぼらけうじのかわぎりたえだえにあらわれわたるせぜのあじろぎ うじがわ |
ならの小川 |
風そよぐ ならの小川の 夕暮は みそぎぞ夏の しるしなりける
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かぜそよぐならのおがわのゆうぐれはみそぎぞなつのしるしなりける |
大阪府
歌枕 |
和歌 |
住の江 |
住の江の 岸による波 よるさへや 夢のかよひ路 人目よくらむ
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すみのえのきしによるなみよるさえやゆめのかよいじひとめよくらん 住之江 |
難波潟 |
難波潟
みじかき葦の ふしのまも 逢はでこの世を 過ぐしてよとや
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なにわがたみじかきあしのふしのまもあわでこのよをすぐしてよとや |
高師の浜 |
音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ
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おとにきくたかしのはまのあだなみはかけじやそでのぬれもこそすれ |
難波江 |
難波江の
葦のかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや 恋ひわたるべき
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なにわえのあしのかりねのひとよゆえみをつくしてやこいわたるべきみおつくし |
兵庫県
歌枕 |
和歌 |
高砂 |
誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに
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たれをかもしるひとにせんたかさごのまつもむかしのともならなくに |
有馬山、猪名野 |
ありま山 猪名の笹原
風吹けば いでそよ人を 忘れやはする
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ありまやまいなのささはらかぜふけばいでそよひとをわすれやはする |
淡路島、須磨 |
淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守
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あわじしまかようちどりのなくこえにいくよねざめぬすまのせきもり |
まつほの浦 |
来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くやもしほの 身もこがれつつ
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こぬひとをまつほのうらのゆうなぎにやくやもしおのみもこがれつつ 松帆の浦 |
奈良県
歌枕 |
和歌 |
天の香具山 |
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山
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はるすぎてなつきにけらししろたえのころもほすちょうあまのかぐやま 香久山 |
春日、三笠の山 |
天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に
出でし月かも
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あまのはらふりさけみればかすがなるみかさのやまにいでしつきかも みかさやま |
竜田川 |
ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 から紅に 水くくるとは
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ちはやぶるかみよもきかずたつたがわからくれないにみずくくるとは 龍田川 |
三室山、竜田川
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嵐吹く 三室の山の
紅葉葉は 竜田の川の
錦なりけり
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あらしふくみむろのやまのもみじばはたつたのかわのにしきなりけり 龍田川 |
初瀬 |
憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを
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うかりけるひとをはつせのやまおろしよはげしかれとはいのらぬものを |
鳥取県
歌枕 |
和歌 |
因幡山 |
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰りこむ
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たちわかれいなばのやまのみねにおうるまつとしきかばいまかえりこん いなばやま |
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