時雨の百人一首

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音声

※音声:NHKクリエイティブ・ライブラリー

語句・豆知識
淡路島
洲本市
写真:(公社)ひょうご観光本部フォトライブラリー

瀬戸内海東部にある島。阿波あわ (徳島県を占める旧国名)への道であることが「淡路」という名前の由来だといわれています。写真は淡路島の中央部に位置する洲本市の風景です。地図へのリンク

通ふ
(淡路島から)通ってくる
千鳥
千鳥
写真:photoAC

川・海・湖沼の水辺に群れをなしてすむ鳥の名前。
ちどり科の鳥の総称。次の音声は須磨で録音されたものではありません。海辺の鳥の鳴き声です。(音声:pixabay)

寝覚めぬ
目を覚ました
須磨
須磨
写真:photoAC

兵庫県神戸市西部の海岸。畿内の西のすみに位置することから「すみ」がなまって「須磨」という地名になったといわれています。在原行平(16番)や光源氏が須磨に身を隠していたように平安時代の須磨は貴族の隠棲の場所でした。
地図へのリンク

須磨の関守
須磨の関所の番人。作者がこの歌を詠んだ頃には須磨に関所はなかったようですが、今でも須磨区には「関守町」という町名が残っています。
光源氏の歌
光源氏が須磨で千鳥の鳴き声を聞いて、独り寝の寂しさを詠んだ歌です。

原文

友千鳥ともちどり 諸声もろこえになく あかつき
ひとり寝覚ねざめの とこたのもし

現代語訳

千鳥の群れが私と一緒に鳴・泣く明け方は
一人目寂しく目覚める床を心強く思わせてくれる
歌川国芳の『百人一首之内』
歌川国芳による浮世絵
British Museum, Public domain, via Wikimedia Commons

江戸時代の浮世絵師・歌川国芳による浮世絵です。百人一首の和歌に合わせた情景が描かれています。この絵の場合は、紅葉を踏み分けているのは鹿ですが、歌人が奥山に入って紅葉を踏み分けていると解釈されることもあります。

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