絵札
取り札
音声
※音声:NHKクリエイティブ・ライブラリー
- 語句・豆知識
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- 大江山、生野、天橋立の位置
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歌に登場する地名の位置を示した地図です。
天橋立の上にある海に突き出ている部分が丹後半島です。歌が詠まれた当時、小式部内侍の母の夫である藤原保昌は丹後守として、丹後国に赴任しており、和泉式部も夫に付いて丹後国に滞在していました。
歌に詠まれた大江山は天橋立に近い「大江山」か平安京に近い「大枝山」か専門家の間でも意見が分かれるところです。 - 大枝山
- 山城国と丹波国の国境の老坂のこと。現在の京都市西京区大枝。「大江山」と記されることがあったため、小式部内侍はこちらの山を詠んでいる可能性もあります。
- 大江山
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写真:photoAC 京都府丹後半島の付け根に位置する連山で標高832mです。
鬼が住む伝説が残っています。
地図へのリンク - いく野
- 「生野」は京都府福知山にある地名で、「野を行く」という意味と掛けられています。地図へのリンク
- 遠ければ
- 遠いので
- ふみ
- 手紙の「文」と、踏み入れるの「踏み」の掛詞。
- 天橋立
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写真:photoAC 京都府宮津市にある景勝地。日本三景の一つです。地図へのリンク
- 一条天皇の宮廷サロン
- 小式部内侍は、一条天皇の宮廷サロンで活躍しました。宮廷サロンの相関図はこちらをご覧ください。
- 鈴木春信の浮世絵
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Suzuki Harunobu, CC0, via Wikimedia Commons 江戸時代の浮世絵師・鈴木春信による浮世絵です。小式部内侍に袖をつかまれた中納言定頼の様子を描いたものです。小式部内侍が即興で詠んだ歌があまりに見事だったので、定頼はばつが悪そうに見えます。
- 歌川国芳の『百人一首之内』
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British Museum, Public domain, via Wikimedia Commons 江戸時代の浮世絵師・歌川国芳による浮世絵です。百人一首の和歌に合わせた情景が描かれています。鬼がいるので国芳は丹後半島の付け根に位置する「大江山」を描いていることがわかります。
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