時雨の百人一首

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※音声:NHKクリエイティブ・ライブラリー

語句・豆知識
音に聞く
噂に聞く
高師の浜
浜寺公園
写真:photoAC

大阪府堺市浜寺から高石市高石市高師の一帯。かつては砂浜に松林が広がる景勝地でした。現在は臨海工業地帯になっており、砂浜はコンクリートの護岸に変わってしまいました。しかし、同地には浜寺公園が造られ、園内には当時の松林が一部残されており、当時を偲ぶことができます。地図へのリンク

あだ波
たいした風もないのに立つ波のこと。
「あだなり」で浮気である、という意味。移ろいやすい人の心を例えています。
かけじや
「思いをかけまい」と「波をかけまい」の掛詞。
内親王
天皇の姉妹および皇女
浜寺公園
大阪府堺市および高石市の沿岸部に広がる日本最古の公立公園。明治に同地は新田開発が進められ、高師の浜の松林は一時伐採の危機にありました。しかし、大久保利通が訪れたときに松林が伐採されている状況に心を痛め、次の歌を詠みました。この歌をきっかけに伐採は中止され、後には浜寺公園が誕生しました。

原文

音にきく 高師の浜の 浜松も
世のあだ波は のがれざりけり

現代語訳

名高い高師の浜の浜の松も
世の人の心の移ろいからは逃れられないのだなあ
歌川広重の浮世絵
高師の浜
Utagawa Hiroshige, Public domain, via Wikimedia Commons

江戸時代の浮世絵師・歌川広重による「高師の浜」の作品です。かつては砂浜に松林がある、まさに白砂青松の景勝地だったことがわかります。地図へのリンク

歌川国芳の『百人一首之内』
歌川国芳による祐子内親王家紀伊の浮世絵
British Museum, Public domain, via Wikimedia Commons

江戸時代の浮世絵師・歌川国芳による浮世絵です。百人一首の和歌に合わせた情景が描かれています。

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