時雨の百人一首

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※音声:NHKクリエイティブ・ライブラリー

語句・豆知識
粗末な小屋
辰巳(たつみ)
辰巳の方角を示すイラスト

たつは東南東とは南南東のことで、辰巳は南南東を指します。
辰巳は縁起のよい方角とされており、宇治山は憂し山ではないと言っているのかもしれません。ちなみに丑寅(北東の方角)は鬼が出入りする鬼門とされ、縁起のよくない方角と見なされることがありました。

しかぞすむ
「このように(心静かに)住む」という意味。「鹿」と掛けている説があります。
世をうぢ山と
この世をつらいと感じて、宇治山に住むと
宇治山
現在は「喜撰山」という名前になっています。地図へのリンク
六歌仙
喜撰法師は六歌仙の1人。紀貫之が古今和歌集「仮名序」で「近き世に、その名聞こえたる人」(紀貫之から見て一世代前の高名な歌人)として取り上げられた6名の歌人の内の1人です。「仮名序」では辛口の論評を受けていますが、後の時代に六歌仙として崇められるようになりました。六歌仙の一覧ページはこちらをご覧ください。
歌川国芳の『百人一首之内』
歌川国芳による喜撰法師の浮世絵
British Museum, Public domain, via Wikimedia Commons

江戸時代の浮世絵師・歌川国芳による浮世絵です。
百人一首の和歌に合わせた情景が描かれています。

黒船来航時の狂歌
黒船来航の絵
Wilhelm Heine, Public domain, via Wikimedia Commons

ペリー司令長官が率いる黒船の出現が日本を揺るがしました。幕府の狼狽ぶりを皮肉った狂歌泰平の眠りをさます上喜撰
たった四盃で夜も寝られず
は有名ですが、この「上喜撰」は宇治の高級茶で「蒸気船」と掛けたものです。また、「上喜撰」の名前は宇治に住みついた喜撰法師から由来しています。

法師
仏法によく通じ、人々を導く師となる者。

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