絵札
取り札
音声
※音声:NHKクリエイティブ・ライブラリー
- 語句・豆知識
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- 庵
- 粗末な小屋
- 辰巳(たつみ)
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辰は東南東と巳は南南東のことで、辰巳は南南東を指します。
辰巳は縁起のよい方角とされており、宇治山は憂し山ではないと言っているのかもしれません。ちなみに丑寅(北東の方角)は鬼が出入りする鬼門とされ、縁起のよくない方角と見なされることがありました。 - しかぞすむ
- 「このように(心静かに)住む」という意味。「鹿」と掛けている説があります。
- 世をうぢ山と
- この世をつらいと感じて、宇治山に住むと
- 宇治山
- 現在は「喜撰山」という名前になっています。地図へのリンク
- 六歌仙
- 喜撰法師は六歌仙の1人。紀貫之が古今和歌集「仮名序」で「近き世に、その名聞こえたる人」(紀貫之から見て一世代前の高名な歌人)として取り上げられた6名の歌人の内の1人です。「仮名序」では辛口の論評を受けていますが、後の時代に六歌仙として崇められるようになりました。六歌仙の一覧ページはこちらをご覧ください。
- 歌川国芳の『百人一首之内』
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江戸時代の浮世絵師・歌川国芳による浮世絵です。
百人一首の和歌に合わせた情景が描かれています。 - 黒船来航時の狂歌
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ペリー司令長官が率いる黒船の出現が日本を揺るがしました。幕府の狼狽ぶりを皮肉った狂歌泰平の眠りをさます上喜撰
たった四盃で夜も寝られずは有名ですが、この「上喜撰」は宇治の高級茶で「蒸気船」と掛けたものです。また、「上喜撰」の名前は宇治に住みついた喜撰法師から由来しています。 - 法師
- 仏法によく通じ、人々を導く師となる者。
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