絵札
取り札
音声
※音声:NHKクリエイティブ・ライブラリー
- 語句・豆知識
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- 人はいさ心も知らず
- 人はさぁどうだろう、気持ちはわからない
- ふるさと
- 古くからのなじみの土地
- 花ぞ昔の香に匂ひける
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写真:Adobe Stock 梅の花はかつてと同じ香りで美しく咲き匂っている。
「ぞ…ける」で強意を表す係り結びになっています。 - 三十六歌仙
- 紀貫之は三十六歌仙の1人。平安時代中期の公卿:藤原公任(55番)が編纂した歌合形式の秀歌撰『三十六人撰』に収められた36名の歌人は三十六歌仙と呼ばれています。 三十六歌仙の一覧ページはこちらをご覧ください。
- 宿の主人の返歌
- 紀貫之が贈った歌に対して、宿の主人は次のように返歌しました。
原文
花だにも 同じ心に 咲くものを
植ゑけむ人の 心知らなむ現代語訳
梅の花でさえ同じ心で咲くのですから
植えた人の心はわかりますでしょう - 『光る君へ』第23回に登場した歌
- 一条天皇が中宮 定子との思い出を語るシーンで詠まれました。
夜もすがら…一晩中
原文
夢路にも 露やおくらむ 夜もすがら
かよへる袖の ひちて乾かぬ現代語訳
あなたに逢う夢路でも露はおりるのでしょうか。
夜通し通う袖が濡れて乾くことがない
ひちて…濡れて - 土佐守(とさのかみ)
- 土佐国の一等官の国司。国司について詳細はこちらをご覧ください。
- 古今和歌集
- 平安時代の歌集。勅撰和歌集(天皇や上皇の命により、国家事業として編纂された歌集)としては最も古いものです。
- 仮名序(かなじょ)
- 『古今和歌集』に添えられた仮名で書かれた方の序文のこと。詳しくは和歌ブームのきっかけ『古今和歌集 仮名序』をご覧ください。
- 花文化の変遷
- 奈良時代までは梅が人気でしたが、平安時代からは桜の方が人気になりました。詳しくは『花文化の変遷』をご覧ください。
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