絵札
取り札
音声
※音声:NHKクリエイティブ・ライブラリー
- 語句・豆知識
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- あらざらむ
- 自分がいなくなってしまう
- このよのほかの
- あの世の
- いまひとたびの
- もう一度
- 逢ふこともがな
- 逢いたい
「もがな」は願望を表します。 - 和泉式部の系図
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和泉式部の父は大江雅致で、赤染衛門(59番)の夫・大江匡衡の兄弟です。大江家は菅原家と並ぶ学問の家柄として知られています。和泉式部は高い教養を身に着けられる環境にあったのかもしれません。
たくさんの恋をした和泉式部は、多くの恋の歌を詠んでいます。また、初婚の橘道貞との間には小式部内侍(60番)をもうけていますが、20代で夭折してしまいました。和泉式部は早世した娘に捧げる哀傷歌も残しています。 - 和泉式部日記
- 和泉式部が著した日記文学。恋人だった為尊親王の突然の死に悲嘆に暮れ、父親から縁を切られ、失意に沈む作者が新たな恋に踏み出していく様子が記されています。和歌が多く含まれており、贈答歌のやりとりで恋が展開していきます。第三者的な視点で語られており、物語性が高くなっています。
- 早世した娘に捧げた歌
- 和泉式部の娘である小式部内侍は出産後に20代で亡くなっています。『和泉式部集』には亡くなった娘を想う哀傷歌が多く収められています。ここではその中から一首ご紹介します。
原文
とどめおきて 誰をあはれと 思ふらむ
子はまさるなり 子はまさりけり現代語訳
(亡くなった娘は)この世に自分の子供と母親の私を残して、一体誰をしみじみと思い出しているのだろう。きっと我が子を思う気持ちの方が勝っているだろう。私もあの子のことをひたすら思っているのだから。 - 和泉式部の相関図
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佐賀県嬉野市塩田町にあるの相関図。有明海を一望する小高い丘にあるの相関図には、和泉式部がこの地で生まれ9歳まで過ごしたことにちなんで高さ5mの巨大なブロンズ像と歌碑が建てられています。人工芝の草スキーやアスレチックの森などの施設も併設されています。地図へのリンク
- 一条天皇の宮廷サロン
- 和泉式部は、一条天皇の宮廷サロンで活躍しました。宮廷サロンの相関図はこちらをご覧ください。
- 歌川国芳の『百人一首之内』
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江戸時代の浮世絵師・歌川国芳による浮世絵です。
百人一首の和歌に合わせた情景が描かれています。
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