絵札
取り札
音声
※音声:NHKクリエイティブ・ライブラリー
- 語句・豆知識
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- 御垣守(みかきもり)
- 皇居の門を警護する兵士のこと。
- 衛士
- 衛士府(後の衛門府)所属の宮中を警護する兵士。
衛門府については平安時代の身分と官職をご参照ください。 - 火
- 警護のために屋外で燃やす篝火のこと。篝と呼ばれる鉄製のかごに薪を入れて燃やしていました。
- 物をこそ思へ
- 物思いに沈んでいる
「こそ…思へ(已然形)」で強意を表す係り結びになっています。「思へ」は命令形ではありません。 - 大中臣能宣の系図
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中臣家は神事や祭祀を司る一族で、歌人を多く輩出しています。頼基、能宣、輔親、伊勢大輔は歌人としてよく知られています。中臣鎌足は藤原の姓を賜り、後に摂関家として繁栄する藤原家の祖となっています。
- 葛飾北斎の『百人一首姥かゑとき』
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Katsushika Hokusai, CC0, via Wikimedia Commons 江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎による作品『百人一首姥かゑとき』です。百人一首の歌を乳母がわかりやすく絵で説明するという趣旨で制作されたものです。御垣守の衛士たちは休憩中のようです。左奥に佇む貴族は能宣だと思われます。燻る煙のように昼間逢えない恋人に想いを寄せているのでしょうか。
- 三十六歌仙
- 大中臣能宣は三十六歌仙の1人。平安時代中期の公卿:藤原公任(55番)が編纂した歌合形式の秀歌撰『三十六人撰』に収められた36名の歌人は三十六歌仙と呼ばれています。 三十六歌仙の一覧ページはこちらをご覧ください。
- 歌川国芳の『百人一首之内』
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British Museum, Public domain, via Wikimedia Commons 江戸時代の浮世絵師・歌川国芳による浮世絵です。
百人一首の和歌に合わせた情景が描かれています。
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