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※音声:NHKクリエイティブ・ライブラリー
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- 語句・豆知識
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- 今来むと
- すぐに行くと
- いひしばかりに
- 言ったばかりに
- 長月の
- 陰暦九月の
陰暦九月は、新暦では9月下旬から11月上旬 - 有明の月
- 夜が明けても残っている月。
- 待ち出でつるかな
- 待って出会ってしまったのだなあ
- 三十六歌仙
- 素性法師は三十六歌仙の1人。平安時代中期の公卿:藤原公任(55番)が編纂した歌合形式の秀歌撰『三十六人撰』に収められた36名の歌人は三十六歌仙と呼ばれています。 三十六歌仙の一覧ページはこちらをご覧ください。
- 今来むと…
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素性法師の「今来むと…」の歌は、父の僧正遍昭(12番)の歌を下敷きにしたと言われています。
原文
今こむと いひて別れし 朝より
思ひくらしの ねをのみぞなく現代語訳
あなたがすぐ来るねと言って別れたあの朝から
私は蜩のようにひたすら泣いています - 素性法師の系図
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桓武天皇を曾祖父に持つ素性法師。仁明天皇の出家を機に出家した父・僧正遍昭は同じ頃に出家した仁明天皇の第7皇子である常康親王から雲林院の管理を引き継いでいました。その父・僧正遍昭が亡くなると、素性法師は雲林院に移り住み、和歌や漢詩の会を催したと伝えられています。
ところで、歴史物語の『大鏡』は二人の老人が雲林院の菩提講(法華経を講説する法会)で思い出話を語り合うシーンから始まります。
- 葛飾北斎による浮世絵
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Katsushika Hokusai, CC0, via Wikimedia Commons 江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎による作品『百人一首姥かゑとき』です。百人一首の歌を乳母がわかりやすく絵で説明するという趣旨で制作されたものと言われていますが、難解に思われます。日食のような月、釣鐘に向かう老人、奥の民家に見える女性。あなたはどのように解釈しますか?
- 歌川国芳の『百人一首之内』
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British Museum, Public domain, via Wikimedia Commons 江戸時代の浮世絵師・歌川国芳による浮世絵です。
百人一首の和歌に合わせた情景が描かれています。 - 法師
- 仏法によく通じ、人々を導く師となる者。
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